離婚を考えるに至った「あるある」体験談|マリッシュ再出発準備室

離婚を考えるに至った「あるある」体験談|マリッシュ再出発準備室





「うちだけかな」と思っていたあのモヤモヤ。実は、驚くほど多くの夫婦が通ってきた“あるある”だったりします。

ここでは、離婚が頭をよぎるようになったきっかけとして、よく聞かれるエピソードを少しだけ脚色を交えて集めました。「いるいる、こういう人」「あー、わかる…」——そんなふうに、肩の力を抜いて読んでみてください。

考えごとをする女性のイメージ
※画像はイメージです

CASE 1:「ありがとう」が消えた日

新婚のころは、麦茶を一杯注いだだけで「ありがとう」と返ってきた。それがいつからだろう。仕事終わりにスーパーへ寄って、重い袋を両手にぶら下げて、夕飯を作って、洗い物まで終わらせても——夫はソファでスマホをいじりながら、こちらを見もせずに一言。

「ごはん、まだ?」

いや、今まさに目の前に並べたよね。湯気、立ってるよね。
別に、ひざまずいて感謝してほしいわけじゃない。ただ「ありがとう」「おつかれ」、その五文字が、いつの間にか家から消えていた。やってもらって当たり前、やってあげて当たり前。感謝も謝罪も干上がった食卓で、わたしは「この人とあと40年?」と、味のしない味噌汁をすすっていた。

あるあるポイント:決定的な事件が「ない」のが、いちばん厄介。友達に話しても「ありがとうが無いくらいで?」と笑われて、説明できない自分の心が、また少し冷える。

CASE 2:見えない家事は、全部わたしの担当らしい

トイレットペーパーの芯。気づけば、いつも空っぽのホルダーに新しいロールが「乗っているだけ」。芯を捨てて、補充して、ストックの残りを数えて、無ければ買い物リストに足す。この一連の流れを、夫は一度もやったことがない。たぶん、そういう“工程”が存在することすら知らない。

共働きなのに。同じ時間に帰ってくるのに。「手伝おうか?」の「手伝う」という言葉に、毎回うっすら殺意がわく。手伝うって何。あなたの家でもあるよね? お願いすればやってくれる。でも、お願いしないと永遠に動かない。その“指示出し”という名の、見えない管理職業務に、わたしはもう疲れ果てていた。

ある夜、思いきって「気づいてほしい」と伝えたら、返ってきたのは——「言ってくれたらやるのに」。そう、そこなんだよ。言わなきゃ伝わらない相手と、人生のチームを組んでいる事実に、めまいがした。

あるあるポイント:相手に悪気がゼロなのが救いようがない。「悪い人じゃない」からこそ、別れる理由として誰にも説明できず、自分が心の狭い人間に思えてくる。

CASE 3:その3万円のフィギュア、本気で買ったの?

子どもの教育費のために、と毎月コツコツ積み立てていた口座。残高を眺めて「よし」と小さくガッツポーズしていた、その同じ月。リビングの棚に、見覚えのない箱が増えていく。限定版フィギュア、3万円。

本人いわく「これは値上がりする資産だから」。資産? ホコリをかぶって棚で微笑んでいるその子が? 一方でこちらが「子どものスニーカー、サイズアウトしたから買い替えたい」と言えば、「まだ履けるんじゃない?」と渋い顔。

お金への感覚のズレは、毎月・毎日・一生ついて回る。「この人と、同じ将来の地図を描けるのか」——通帳とフィギュアの箱を見比べながら、わたしは静かにそう思った。愛が冷めたというより、経営方針が、根本から合わなかった。

あるあるポイント:これは愛情の問題というより「共同経営者との不一致」に近い。だからこそ、感情ではなく一度“数字”で並べてみると、意外と冷静に見えてくることもある。

CASE 4:実家の電話に、夫はソファから動かない

休日の昼下がり、突然鳴るインターホン。モニターには、満面の笑みの義母。「近くまで来たから〜」。手にはなぜか大量の野菜と、頼んでもいない孫グッズ。心の準備、ゼロ。部屋、散らかったまま。

そして肝心の夫は——ソファに沈んだまま、「あ、母さん来た?」と言うだけ。動かない。間に立たない。子育てのやり方に義母が口を出してきても、ヘラヘラ笑って「まあまあ」。誰の親だと思ってるの。

気づけば、わたしの怒りの矛先は義母から、「いざという時に、わたしの盾になってくれない夫」へと、ゆっくり移動していた。問題は義実家じゃない。守ってくれなかった、あの背中の記憶が、何層にも積もっていく。

あるあるポイント:本当の不満が「義実家」なのか「配偶者」なのか、自分でも分からなくなる。だから感情がこじれて、長期戦になりやすい。

CASE 5:会話が「ゴミ出した?」だけになった

その日、交わした会話を思い返してみる。「ゴミ出した?」「明日の保育園、お迎えどっち?」「電気代、引き落とし足りる?」——以上。一日の全会話が、家庭という会社を回すための“業務連絡”だけで完結していた。

喧嘩? しないよ。だってもう、喧嘩するほどの熱もない。同じ部屋にいて、同じテレビを観て、それでも一人で部屋にいるときより、ずっと寂しい。隣で笑っているお笑い番組の声だけが、やけに大きく聞こえる。

激しくぶつかる夫婦より、この「凪のような無関心」のほうが、実は深刻なサインかもしれない——そう何かの記事で読んで、ドキッとした。だって、外から見たら、うちはきっと「円満なご家庭」なのだ。

あるあるポイント:「仲が悪い」のではなく「無」。傍目には円満に見えるぶん、誰にも打ち明けられず、ひとりで抱え込みやすい。

CASE 6:スマホを伏せて置くようになった

昔は、テーブルに無造作に放り出されていたスマホ。それがいつからか、必ず画面を下にして置かれるようになった。お風呂にも持っていく。通知音は消えている。ロック画面は、いつの間にか変わっている。

決定的な証拠なんて、何もない。ただ「前と、何かが違う」。その違和感だけが、喉に刺さった小骨みたいに取れない。疑いたくなんてない。こんなことで一喜一憂する自分が、いちばん嫌だ。でも、確かめるのも怖い。見て“何もなかった”ら自分が惨めだし、“何かあった”らもっと怖い。

宙ぶらりんのまま、今日もわたしは、伏せられたスマホの背中を、見ないふりして見ている。

あるあるポイント:「確かめたい」けど「確かめるのが怖い」。この宙ぶらりんの時間が、心をいちばんすり減らす。

「あるある」だと気づいたあとで

——いかがでしたか。「いるいる」「あー、これうちだ」と、思わず頷いてしまったエピソードがあったかもしれません。同じ景色を見ている人が、世の中にはたくさんいる。それを知るだけで、ほんの少し、呼吸が楽になることもあります。

ただ、「あるある」だからといって、我慢し続けなければいけないわけでも、今すぐ別れなければいけないわけでも、ありません。大切なのは、そのモヤモヤの正体を、落ち着いて見つめてみること。そして——

どんな道を選ぶとしても、選ぶのは、あなた自身の意思です。

踏み出す前に。あるいは、踏みとどまる前に。それぞれの「次の一歩」を考えるためのページを用意しています。気になるほうから、のぞいてみてください。

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※本記事の体験談は、よくあるお悩みを一般的な形で再構成・脚色したフィクションです。特定の個人の事例ではありません。深刻なお悩みは、専門の相談窓口へのご相談もご検討ください。